2015年10月29日木曜日

メンズベスト選び方

ベストの基は15世紀後半から17世紀半ばまでヨーロッパの主要な男性用上着であったダブレットである。
1650年頃にはダブレットは着丈、袖丈が短くなり、身幅も狭くなっていた。
そして、1660年代からはその上に市民や兵士の防寒着だったカサックから
変化したジュストコールが上着として着られるようになり、
ダブレットは中衣となってベストと呼ばれるようになった。
当時の着こなしでは、中のベストが見えるように上着(ジュストコール)の前は開けたままにし、
袖口からシャツを出していた。
そのため、ベストは派手な色彩や豪華な刺繍が施されたものになった。
また、この頃のベストには袖があり、
袖口からシャツを覗かせる代わりにベストの袖口にレースを縫いつけたものも見られた。
18世紀に入るとジュストコールが細身になり、ルイ15世の時代にはベストの袖が無くなった。
そして、この袖の無いベストはフランスではジレ(gilet)、
イギリスではウェストコート(Waistcoat)とも呼ばれるようになった。
スーツ姿にベストを挟むだけで、フォーマル度がグッと上昇します。
普段から使っているスーツの表情が変えられるため、周囲の印象も違うでしょう。
スーツと同じ生地や同じ色のベストを選ぶのは無難とされていますが、
グレー系ならスーツ姿に奥行きを出す事が出来るので、更にセンスの良さが際立ちます。
基本的にフォーマルシーンのファッションではモノトーンの配色が重宝されますので、
ボタンの数や形状などは特に決まりがある訳ではなく、自由に選択して大丈夫です。
柄やディテールも下品でない程度に抑えておけば問題なく着用出来ます。
正直、ベストという言わば「あってもなくても良い」服に何万円も出すというのは最初はためらいがち。
そういうときには使い回しができて価格の安いものを一着買ってみるのがおすすめ。
ベストでどれほどファッションのレベルが上がるかを、試してみるつもりでどうぞ。
せっかくベストを買うからにはある程度、
柄の入った物じゃないともったいない気がする。
たしかにそんな気もします。
そういうわけで柄入りのベストを買いたいなら、
おすすめは小さめチェック柄!

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