2015年11月3日火曜日

パニエはなんですか

パニエ(仏:panier)とは、下着、ファウンデーションの一種。
18世紀にヨーロッパでドレスなどのスカートを美しい形に広がらせるため、
その下に着用したのが始まりである。
現在も形は異なるもののアンダースカートとして
ウェディングドレスやワンピース(のスカート部分)を膨らませる用途で用いられている。
主な着用理由としては同じくスカートの下に穿くランジェリーのペチコートのように
スカートの生地から体のラインが見えないようにするためでもある。
しかし、ペチコートよりも形がしっかりとしており、
最大の機能はあくまでも「スカートを膨らませる」ことにある。
しばしば、ペチコートと混同されて使われるが、
後者に要求されるのは滑りをよくする機能であり全くの別物と言える。
この「スカートを膨らませる」ことは16世紀にまずスペインにて流行した。
それが18世紀ごろイギリスで再び流行し、それはフランスに伝わった。
そしてその当時のパニエは、「木や藤や鯨のひげを用いた芯が入ったスカート」であった。
その際、スカートを膨らませるための下着の形状が「鳥かご(panir)」に似ていたため、その名前がついた。
そしてこの時代には行動に不便をなさないため左右方面に巨大化し、重いものとなってしまった。
その後、再びスカートを膨らませることが流行した19世紀半ばには使われていたものの、
ペチコート(jupon)(この時代ではスカートの下に着用する下着。)によりスカートを膨らませたり、
バッスル(ヒップラインを美しく見せるための下着、後ろ部分と骨組みしか無いスカート状。
ちなみにこの種のドレスで足を見せるためにはこれを着用する)や
クリノリン(スカートの下に着用する骨組みだけの下着)を用いていた。
パニエとは、ドレスのスカートを膨らませ、スカートラインをきれいに見せるための、
いわば、スカートの下の下着です。チュール生地を幾重にも重ねたり、
ボーン入りのものなど様々な長さや形があり、
パニエの大きさや形次第でスカートのボリュームやシルエットを自在に出すことができます。
もともとは、18世紀、ヨーロッパの婦人がスカートを広げる為に使っていた腰枠形式のアンダースカートが始まり。
着こなしを美しくし、スカートの着装を補助的に整える金属輪であり、
フランス革命まで様々な形式(円卓形・楕円形・荷かご形)が作られていました。
パニエとはフランス語で「かご」「バスケット」という意味です。
昔は鯨の髭を使い、非常に高価なものだったそうですが、
現在は、ワイヤーを使い、軽くてたためる便利なパニエが主流です。

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