2015年9月2日水曜日

中国黒陶器



戦国時代の特色ある陶器としては、
中山国王墓から出土した黒陶群がある。
河北省石家荘市平山県の中山王墓群から出土した一連の黒陶器は、
青銅器または漆器を模した器形で、
器表は漆黒を呈し、念入りに研磨され、
形態、質感ともに金属器を思わせるものである。
器表には磨光文と呼ばれる特殊な技法による文様が施される。
磨光文は、彩色されたものではなく、
成形後に器面を竹製か木製の道具でこすることによって
文様を表したもので、
光の当たり具合によって、
黒い器の表面に黒い文様が浮かび上がる。

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